産後の骨盤矯正

妊婦

産後に骨盤ケアをしっかりしてやると、産前のスタイルと元気な体を手に入れることができるので、最近は特に注目されています。

産後の骨盤矯正は出産後いつするといいのか?

そもそも骨盤ってどうして歪むのか?

また、骨盤が開くとはどういうことなのか?

ここでは、そういった疑問にお答えしながら、産後の骨盤矯正についてお話させていただきます。

産後の骨盤が開いたままでいると、尾骨や恥骨の痛み、股関節の痛み、腰の痛み、尿漏れ、慢性的な疲労等で悩むことがあります。

また、下腹部がポッコリでてくるなど以前のスタイルが維持しにくくなり、体重が戻っても産前のジーンズがはけないこともあります。

ですから、当院では、出産後3ヶ月〜6ヶ月以内に、骨盤矯正をお勧めしています。

施術回数は骨盤の状態によって異なりますが、通常は4~5回程度で完了します。

少し状態が悪いと10回ぐらいかかることもあります。

昔は、整体で骨盤をケアする考え方が普及していなっかたので、産後に体調を崩される方が多かったように記憶しています。

骨盤ケアがしっかりできるということは、子宮の位置がしっかりキープできることなので、子宮下垂等のトラブルが激減することにもなります。

もし、一人目の出産がうまくいっても、ケアが不十分だと、2人目以降の出産では、切迫流産の危機におびやかされたり、帝王切開の手術をすることになりかねません。

子宮は骨盤の中で吊り天井のような形になっているのはご存知でしょうか?
骨盤と子宮をつなぐ靭帯で吊りあげられています。

出産後、骨盤が開いたままになっていると、子宮の位置が正常にキープできなくなります。
それで、下腹が押し出されポッコリ出てきます。

また子宮が膀胱にもたれかかることになり、残尿感や尿漏れの原因にもなることもあります。

ここで、骨盤が開くことについてお話させていただきます。

骨盤が開くといっても、左右に広がるのではありません。

それでは、骨盤がバラバラになり歩けなくなってしまいます。

実は、開くという現象は、骨盤が後方に縦方向に回転する緩みで起こってきます。

ジーンズなどのスリムなズボンをはくときに窮屈な感じがするのは、重心の異常により股関節が外側に飛び出すためで、骨盤が左右に膨らんだようになるからです。

骨盤をしっかり閉めてやると、子宮と骨盤を繋いている靭帯の付着部の位置が上がってくるので、子宮の位置が正常になり、下腹のポッコリも引っ込むので、スリムなスボンでも楽にはけるようになります。

骨盤矯正をするうえで、当院のポイントをあげておきます。

最終的な目標は、後ろに傾いた骨盤を起こして、左右均等にしてやることです。

そうすると骨盤が閉じてきます。

施術は、まず、股関節が左右同じ位置になるように調整してやります。

それから、仙腸関節のゆるみを治します。

全て手でソフトに直します。

骨盤を無理やり閉じる施術をしてはなりません。

自然に閉じるようにリセットしてやることです。

決して乱暴な施術であってはなりません。

常に、骨盤(腸骨・恥骨・坐骨)の傾きとねじれを確認しながら、左右同じ可動性になるまで正常な位置に戻してやります。

最後は仙骨の反りと弾力性を作ることで、引き締まったラインを取り戻してやります。

正しい骨盤は左右が閉じて重心が安定している状態です。

この状態は、血液の循環がすこぶる良くなるので、神経系、内分泌系、免疫系の治癒系がグングン働きだして、より快適な体に変わってきます。

あなたの不調を解消するには、骨盤を正しい状態に早くもどしてやることが大切です。

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